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カメラのスペックって難しい? [コラム]

先日、動画機能についてスペックを参考に検証してみましたが、やっぱりこういう仕様の数値だけだと、いまいちわかりづらいことって多いですよね。デジタルカメラですと画素数が大きい=画質がよいと考えて、そこばかりに目がいってしまう人も多いかと思います。いろいろなデジタルカメラを使っているとわかるのですが、それ以外のスペックもいろいろと重要なんです。特にカメラ独特のスペックは、知っていると性能の判断材料が広がり、さらには撮影時の設定にも役に立つものなんです。

というわけで、今回はカメラ特有のスペックを、いくつか解説してみたいと思います。

まず、レンズ性能の指針になる“F値”から。
F値とは絞りの単位のことで、簡単に言うとレンズが通す光の量を示しています。数値が小さいほど明るいレンズだと思っていいでしょう。M2だと「F3.5-4.4」と表記されていますが、ズームをしない状態でF3.5、最大ズームでF4.4のF値が得られるレンズだということが読み取れます。
実は、ズームレンズはズームできないレンズに比べて暗いものが多いのです。モノによっては非ズーム時でもF5程度、最大望遠にしてしまうとF12まで暗くなる、なんてのもあるのですが、M2のレンズは光学3倍ズームながら、なかなか明るいレンズなんじゃないかなと思います。*1
口径が小さめのレンズながら、最大光学ズーム時にF4.4はがんばっているのではないかなと思います。

次のポイントは“シャッター速度”
この数値は、読んで時のごとく、シャッターを切るスピードを示しています。「1/8〜1/1,000秒」なんて書き方をされますね。シャッター速度は速いほど動きを止めて撮影することができ、遅くすればブレを利用した動きのある画を撮影することができるというのが一般的な解説です。
使い勝手で考えると、シャッター速度が速いほうが手ブレを抑えることができ、シャッター速度が遅い方が明るい画を撮ることができます。例えば運動会の撮影などはシャッター速度を速くして一瞬を切り取り、夜景の撮影などではシャッター速度を遅くして明るく撮影する、といった使い分け方をされることが多いようです。

最後に“ISO感度”
これはフィルムカメラなら、フィルムの感度のことです。デジタルカメラでは「ISO 100/200/400相当」なんて書き方をされるのですが、数値が大きいほど高感度、つまり暗いところでも撮影できるとわけです。フィルムカメラでは、フィルムを変えなければ変えることができないISO感度を、設定で自由に変更できるのはデジタルカメラのいいところですね。
ただ、ISO感度は高くなると、画像にノイズが発生しやすくなってしまいます。

ISO感度 100

          ↓


 

ISO感度 200

          ↓

 

ISO感度 400

          ↓

写真はイメージですが、こんな感じに明るくはなるんですが、画が荒れてきてしまうんですね。画質を重視するか、明るさを重視するか、なかなか判断が難しいところです。

やっぱりなんだか難しい、撮影するときにこんなこといちいち考えていられない、なんて人も多いと思いますが、M2にはシーンセレクション機能が付いています。この機能は「夜景」、「打ち上げ花火」、「ビーチ」など9種類の設定がプリセットされており、それぞれに適した設定を自動でしてくれます。こうした機能も活用したいところですね。
また、買い換えを考えている人は、手持ちのカメラとM2のスペックを比較してみるのも面白いのではないでしょうか。(犬楠)

*1 9/23 俺日記.NETの妖介さんのご指摘どおり、フィルムコンパクトカメラのズームレンズと混同していました。(犬楠)


2005-09-23 12:08  nice!(0) 
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