接写でGO!(仮) −突撃! おれんちの朝ごはん− [企画]
M2の特色のひとつに、マクロ撮影能力の高さがある。とくに被写体を約1cmの距離で接写することが可能な「拡大鏡モード」は、超マクロモードとも呼ぶべきユニークな機能だ。
そこでこの機能を活用すべく、これからいろいろなものをかたっぱしからドアップで撮っていく連続企画をスタートしたいと思う。題して「接写でGO!」……ごめん。正式タイトルは宿題にさせてください。
さて身近な風景のディテールに迫る「接写でGO!(仮)」。その記念すべき第1回として、今回はワタシの朝ごはんを激写してみた。身近すぎますか。(藤井)
どんなものでも、ぐっと近づいて見るとそこには思いもつかない小宇宙が広がっている。たとえそれが、毎日見慣れた食卓の上であっても。
まずは、朝食の主役・ごはんから。
ワタシは朝はなんといってもごはん派である。ごはんがおいしく炊けていさえすれば、その日いちにちは幸せに生きていける気がする。きょうも、なかなかによく炊き上がったと思う。ではさっそく拡大鏡モードを使ってみよう。
おおう!
ごはんつぶのひとつひとつがくっきりと撮れている! このコメになら、ワタシでも般若心経が書けそうだ。
さてお次は、ごはんのお供として外せないコレ。
ワタシは関西人だが、納豆が大好きだ。もう納豆の風呂に入ってもいいくらい好きだ。そんな納豆ラブの気持ちをこめて、レンズを近づけてみる。
おはよう、菌!
思わずあいさつしてしまったが、拡大してみるといかにも納豆菌が仕事してくれていると実感できる。豆のつやつや感もうれしい。ありがとう菌。
どんどんいきますよ。
接写しがいのある被写体として買ってきたのが、ちりめんじゃこ。
これもごはんが進む食卓の逸材である。では、拡大。
そんな目でこっちを見ないでぇぇぇぇ!
拡大してあらためて、これが「ちっちゃいサカナの集合体」であることを思い知らされる。だって、一匹一匹ちゃんとふたつずつ目がついてんだもん。ああ、食とは他者のいのちをいただくものなり。すまんすまん。
ところでワタシとしては、ちりめんじゃこにときおり混じっているちっちゃいタコやエビの姿を期待していたのだが、今回は残念ながらそういったモノドモを見つけることはできなかった。上等なものを買ったのが裏目に出たか。
ちりめんじゃこで若干ブルーになったところで、次はこれ。
ワタシの大好物、めんたいこである。なんかだんだん自らのこころに挑戦しているような気がしてきたが、とにかくいってみよう。
つっ、つぶつぶが、つぶつぶがっ!!
これは筋子ではない。めんたいこである。それにしてもここまで卵のつぶが判別できるとは。あなどりがたし、M2の拡大鏡モード。
考えてみれば、このつぶつぶのひとつひとつが、本当だったらサカナになっていたかもしれないわけである。生まれてくるはずだったいのち。
とかなんとか言いつつも、撮影しながらおいしくいただいた本日の朝食であった。ここらでひとつ、デザートとシャレこみたい。
秋の味覚、いちじく。上品な甘みと、独特の食感が滋味深いくだものだ。では、こちらもズームアップ。
うわあああああああ!
いちじくは「無花果」と書くが、実際には無数の花が実の内側にびっしりと集まっている。その「花」の部分がこれなわけだが……コワい。というか、なんだかエロティックでさえある。うーむ。
拡大することによって次々と眼前に広がる衝撃のスペクタクル、いかがだっただろうか。これからもわれわれM2mastersは日常にひそむミクロコスモスに迫っていきたいと思う。ぜひご期待ください。
いや、しかしやっぱコワいわ、これ。
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