接写でGO!(仮) −ミクロな秋みつけた @小石川後楽園− [企画]
M2の「拡大鏡モード」を駆使して森羅万象の細部に迫る「接写でGO!(仮)」。思い出したかのようにお送りする第3弾は、去りゆく秋のなごりを求めて都内の名勝にズームインしてみました。(藤井)
都営大江戸線 飯田橋駅から徒歩2分。東京ドームからもほど近い都心のオアシス、それが小石川後楽園である。晩秋の今ごろはそろそろ紅葉がはじまり、また冬桜もちらほらと花を咲かせている。
しかし、今回の目的は別のところにある。われわれが求めるのは、肉眼では見逃してしまうような極小の世界。レンズ1cm手前のミクロコスモスである。
たとえば木々の根元の地面。なにもないように思えるこの部分に寄ってみると……
そこにはミクロジャングルが!
地面を覆う雑草やコケ類も、拡大鏡モードで撮影すると肉眼とはまったく違ったようすを見せてくれる。フレームを覆い尽くすその威容は、まるでロストワールドかナウシカかという趣だ。
また村がひとつ腐海に呑まれた……
落ち葉もなんだかでっかく見える
さらに観察していると、可憐な花々と出会うこともある。
今にも開きそうな黄色いつぼみ。これがいったいどのくらいのサイズなのかというと……
このくらいなのである。親指の爪に「健康じゃないヒトに出がちな線」が走ってるのは見なかったことにしていただきたい。
このようなちいさな花は、じっくり探せば意外とたくさん見つけることができる。
淡い紫色の花弁を広げる愛らしい花。
サイズはこれくらい。
蘭を思わせるこの花も……
こんなカンジ。
せっかくなので、動画もどうぞ。
最初は2、3ネタだけ撮ってサクっと帰ろうと思っていたのだが、やってみるとこれがもうハマるハマる。いつしかワタシは、M2を構えて土下座よろしく地べたを這いずり回る不審人物と化していた。接写というのは、一度やりだすとどんどん「入っていってしまう」ので始末が悪い。
キノコみたいなのはゼニゴケの雄株と雌株。
プロペラのような羽根がついたカエデの種子。
1個1個はこんなにちっちゃい。
秋の風物詩、ドングリ。これも1個の直径は1cm以下。
葉っぱの裏にぶら下がっていた、なにかの虫の巣のようなもの(ハチ?)。住人はもうみんな巣立ったあとのようだ。
季節はうつり、冬の足音も近づいてきた昨今。本格的な寒風が訪れる前に、みなさんも木々のすみっこにひっそりと息づく「秋」を探してみてはいかがだろうか。……と、今回はなんだかきれいにまとめてみましたよ。
足元にほら、秋色のおとしもの(ちなみにこの紅葉は全幅3cmくらい)
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