How to 動画ブログ《番外編》 ~動画の劣化を検証してみよう~ [How to]
今回の「How to 動画ブログ」は、番外編と銘打って動画を再圧縮したときの劣化についてまとめてみます。
これまでいろいろな方にコメントで「M2の動画ってあんなにブロックノイズが出るの?」との質問をいただいております。実際、このブログにアップしている動画の中にはノイズだらけになってしまっているモノが多くなってしまっています。実はこれ、M2の問題と言うよりも編集・再圧縮に問題があるんです。(犬楠)
まずは圧縮前の、M2で撮影したそのままの動画を見てください。
320(15fps)
やっぱり電車の窓のところにブロックノイズが乗ってしまってます。
三脚を使ってM2を固定しているために、風景にはブロックノイズは乗っていませんが、手ブレが起きればもっと多くのノイズが発生したと思います。
ちなみにQuickTime上でのムービー情報はこんな感じ。
320(30fps)
15fpsの動画に比べると明らかにブロックノイズは減っています。特に手前に来た電車の窓と天井を比べてみるとよくわかると思います。
この動画のQuickTime上でのムービー情報はこんな感じ。
さて、次は以前の「How to 動画ブログ」で解説した携帯動画変換君を使った再圧縮を行った場合の動画です。携帯動画変換君の圧縮設定は以下の通り。
320(15fps)→再圧縮
元の動画と比べて、動きがぎこちなく画面全体にノイズが乗った感じになってしまっています。しかもQuickTime上のムービー情報では元の動画よりもサイズが大きくなってしまっています。
320(30fps)→再圧縮
320(15fps)に比べると、多少は画質がいいようです。やっぱり手前に来た電車の窓にはノイズが乗ってしまっています。
QuickTimeのムービー情報では、元のM2で撮影した動画の約半分のサイズになっています。
では最後に640(30fps)を画面サイズを320×240に変更し再圧縮したものです。
640(30fps)→再圧縮
動きのぎこちなさは多少ありますが、ノイズは少ないですね。元の動画を掲載できないのですが、再圧縮後には多少ソフトフォーカスがかかったようになっている気もします。
再圧縮前のムービー情報と再圧縮後のムービー情報も掲載しておきます。これを見るとサイズが飛躍的に小さくなっていることがわかります。
圧縮前
↓
圧縮後
さて、これらの結果をふまえてわかったことをまとめると…
・320(15fps)で撮影すると、長めの動画でもカンタンにブログにアップできるが、ノイズは多くなる。
・320(30fps)だと10秒が限界だけど、そのままでも結構きれいな動画がアップできる。
・640(30fps)では再圧縮しないとブログに乗せられないが、再圧縮後の動画はかなりきれい。
となります。
普段の撮影でもこれらを気にするといいかもしれませんね。(犬楠)
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