M2座談会 ~3ヶ月半を振り返って~ [座談会]
豊田 さて、今回が3回目の座談会というとですが、もう年末ですよ。スタートしてから約3ヵ月半。早かったですね。
藤井 そうだね。アッという間だったよね。
犬楠 いろいろM2で撮りましたねぇ。
豊田 という思い出に浸る形でスタートした座談会ですが、ここで皆さんに重大なお知らせがあります。9月13日からスタートしたこのM2ブログですが、実は本日が最後の記事になるんです。
藤井 いきなりだね(笑)
犬楠 だから今回の座談会のタイトルが振り返ってなんですね。
豊田 そうそう。今までの記事をカテゴリ別に分けたものはアップしようと思っているんだけど、みなさんの前に出るのはこれが最後。なんの前ぶれもなく突然終わってしまって、みなさんごめんなさい! でもこのブログ自体は残ります。
藤井 スタートしたときはこんなにたくさんの人に見てもらえるとは思わなかったから名残惜しいなぁ。
M2 座談会(第二回目) [座談会]
M2の実機が到着し、メインの書き手3人もひと通り触ったということで、M2座談会 第二回目を行ないました。
豊田 とりあえず皆さんM2をひと通り触ったわけですが、いかがでしたか?
藤井 満喫したよ。M2を持って動物園に行ってきたけど、動物の写真を撮ろうとカメラを向けたとき、動物の動きが面白いなと思ったらすぐに動画が撮れる。動画を簡単に、しかも写真とシームレスに撮れる感覚はよかったね。それにその動画が今までのデジタルカメラのようにオマケ的な動画機能ではなく、それなりに綺麗でしかもある程度の時間を撮れるから新鮮だったよ。
犬楠 ほかのデジタルカメラだと動画を撮るときには、一度スイッチを切り替える必要がありますからね。
藤井 そうそう。今まで動画を撮ろうとすると心構えみたいなものが介在していたけど、M2そういうのがないんだよね。本当に手軽。
犬楠 逆に今あるデジタルビデオカメラでも写真が撮れる機種もありますけど、それも写真はオマケみたいな感じですよね。どっちもオマケではなく両方使えるのはいい。
藤井 M2の動画は付加的な機能ではなく、一体感があるよ。
豊田 そうですよね。今のデジタルカメラについている動画機能のほとんどは音を拾わないですし。それに比べればM2はステレオ録音ができるのでスゴイですよ。
藤井 あと集音機能も非常によいというのもひとつの魅力だね。
犬楠 シャッターボタンを1回押すだけで、1枚の写真と撮影の前5秒、後3秒の動画を自動的に記録できる「ハイブリッドREC」機能と、5秒間だけ動画撮影を行なう「5秒REC」機能もあなどれないですよね。ハイブリッドは写真か動画か迷わないで両方撮ってしまえるし。
藤井 それと我々みたいに映像の素人だと、動画を撮影するときカット割りとかは考えずにダラダラ撮ってしまう傾向にあるけど、あらかじめ5秒間だけと決められていると、きびきび撮れる。撮影したあとその5秒間の動画をつなげて見れば、それなりのグルーヴ感は出ると思うしね。
犬楠 グルーヴ感といえば「音楽付きスライドショー」。こんなに面白いとは思っていませんでしたね。
豊田 今回M2をテレビに繋いで、藤井さんが撮った動物たちの写真や動画をスライドショーで見ましたけど、これほど面白くなるのかって思いました。これは触ってみないと分からないでしょうね。
藤井 言葉だけの説明は難しいかもしれないね。実際に見て初めてその面白さが分かる。PC用ソフトや今度発売される「Xbox 360」などにも同じような機能はあるだけど、デジタルカメラ本体にこの機能を付けたというのは偉い。
犬楠 本当のこと言うと、最初リリースを見たときは微妙な機能を付けているなという感想だったんですよ。そういうことをやる気がある人はPCでやるんじゃないかなって。でも実際に見ると違いましたね。あとテレビに繋げて見るとすごい盛り上がりますね。
豊田 これは撮った写真や動画を人に見せたくなる。スライドショーも、ただ写真が音楽にあわせて切り替わるだけでなく、ちゃんと1枚1枚に演出が付いて、動画にも効果があるし、これを見たあとはデジタルカメラには必要な機能だろうって思うよね(笑)
藤井 パーンとか効果の付け方もランダムなはずなのに、まるで中に人がいるかのようなハマリ方だよね。
犬楠 動画も初めの数秒は普通に流して中間は早送り、最後はまた普通に流す。わざとそういう演出をやっているかのように見えますよね。その効果もクドすぎない。軽くパーンするだけとか、画面の奥から浮き上がってくるだけとか。あれが毎回ワイプとかだったら見ているほうは落ち着かないですよ。これを見るとM2で撮影した写真や動画は、お店でプリントしてもらうとか、PCで見るとかではなく、テレビに繋げて見たくなりますね。
豊田 「拡大鏡モード」もよかったですよね。
藤井 これも面白いよね。いろんなものを接写したくなる。接写機能って意外と需要があると思うんだよ、ネットオークションに出品するアイテムの写真とか、今日つくった料理の写真とか。もちろん既存のデジタルカメラでもマクロ撮影機能はあるんだけど、ここまで接写できるのはちょっとなかったんじゃないかな。
犬楠 ネコの顔とかぜひ接写してみたいです。
豊田 接写した写真だけをスライドショーで見ても楽しいかもね。
藤井 ぜひ接写した写真で何か企画したいね。
豊田 でも実際に使ってみて初めて「音楽付きスライドショー」と「拡大鏡モード」はその面白さが分かりましたね。
藤井 そうだね。目の肥えたデジタルカメラユーザーからしてみれば、スペックを見ただけでは平凡な感じがしてしまうかもしれないけど、M2はスペック外の面白さがあるデジタルカメラだよ。動画とか超接写とか、スライドショーとか。そういう使って面白いということは重要だよね。
豊田 今までのデジタルカメラにはなかった部分が面白いんですよね。でも、その面白いと感じるところも、基本は“簡単に撮って楽しく見る”ということですから、デジタルカメラとして正しい進化だと思いますよ。第二回目の座談会の結論として、M2mastersのイチオシは「手軽な動画撮影」「音楽付きスライドショー」「拡大鏡モード」ということですね。
犬楠 そうですね。特に「音楽付きスライドショー」はイイですよ。
藤井 やっぱりスライドショーは写真に合わせて音楽を入れ替えたいよね。
豊田 それはありますね。今回、あらためて音楽(音)の力ってすごいなと感じました。
藤井 そうそう。普通の平和な卒業式の写真や動画なのに、音楽を中島みゆきの「世情」に入れ替えてスライドショーで見たら、何か事件があったんじゃないかって思うかも(笑)
犬楠 『金八先生』ですね! それは泣いている生徒のアップも意味深になりますよね。
豊田 うーん、これはいろいろ試してみなければ!
(豊田)
M2 座談会(第一回目) [座談会]
M2が発表されスペックも判明したということで、メインの書き手3人による座談会を行ないました。まずは第一回目の今回はM2のスタイルについて。
豊田 それではあらためて。第一印象はどうでした?
藤井 コスメっぽいよね。9月8日に発表された新型ウォークマン「Aシリーズ」のデザインは、化粧品などを手掛けるデザイナーさんが担当したらしいけど、M2のデザインもそれに通じるところがあるよね。ただ男の子というか、オレみたいなオジサンは少し躊躇するかも。
犬楠 3色のカラーバリエーションのうち、ホワイトとピンクは男性より女性に人気が出そうッスね。僕も藤井さんと同じで丸くて女性的だな、というのが第一印象でした。カバーなどを好きに変えられるとよかったかなってちょっと思いましたけど。
豊田 デザイン性という点からみると、女性に加えて、携帯のカメラ機能を活用している人たち、というターゲットにも向けていますよね。
藤井 それはあるよね。今までカメラで撮影するというと、カメラをちゃんと構えて「ハイチーズ!」だったけど、このシリーズは携帯で写真を撮るみたいに片手でホールドしてパチパチ撮れる。携帯で写真を撮ることが自然になってきた今となっては、そのニーズは結構あるんじゃないかな。今、M2を使っていたら「それ携帯?」って聞かれるよね。
犬楠 あと今までのデジタルカメラでは難しかった自分撮りも簡単にできそうですよね。作例を見るとM2を持っているほうの肩が上がってるな、という程度だし。カメラを持つ手が入らないで撮れるというのはいいッスよ。
豊田 でも片手で撮ると手ブレとかしないのかな? M2は脇を締めて撮るというより、手を伸ばして撮る感じになると思うんだけど。
犬楠 しっかり撮る場合は三脚を使うといいのかもしれませんね。アクセサリーで「伸縮式ミニ三脚」というのもありますし。
藤井 その姿を想像すると面白いよね。三脚に乗せたM2は、パッと見ただけでカメラで撮影しているとは思わない。サイズも携帯をひと回り大きくしたぐらいだし、手で持って撮影している姿だけを見ればまさに携帯。あとシャッター音を消せると思うから、意外とカメラで撮られたということは気づかないかも。
豊田 Mシリーズは今までのデジタルカメラにはないスタイルですよね。そこまで携帯に近いと、使っているユーザー側からM2から直接携帯に画像を送れないの? っていう声があがったりして。
藤井 メモリースティック対応の携帯であれば、そのまま画像を渡せるんじゃないかな。でもM3にはぜひ新機能で通信を!(笑)
犬楠 新機能と言えばM2には本体内部にBGM領域があって、写真を見ながら音楽を流せるというのも面白いッスよ。ヘビーユーザーはデータPCに取り込むかもしれないけれども、M2単体で楽しむ人は、そういう遊びができるというのは嬉しいし。
藤井 そのBGMも好きに変えられるから「ドッキリドキドキ ドッキリドキドキ♪」みたいなBGM付きの写真とかいいかも。
豊田 プレイヤーとしてもいろいろと楽しめるというのも魅力ですよね。今ではデジタルカメラで撮影してその場で見るというのは当たり前になったけど、動画もとなると、見せられたほうも「おお!」ってなりますよ。
犬楠 そうッスね。あとはヘッドホンが使えれば言うことないんですけど。
藤井 ああ、それはある。でもあえて付けなかったんじゃないかな。音楽プレイヤーやムービープレイヤーとの住み分けもあるし。メモリースティックが使えるのならば、PSPやVAIOでも見られるしね。
豊田 やっぱり“手軽に撮って手軽に見せられる”というのが最大のポイントですね。
犬楠 このサイズのデジタルカメラとしては、本当によく詰め込んだなという印象はありますよね。
藤井 そうだよね。あと動画を撮るということを、より身近にしたんじゃないかな。撮る感覚としては携帯と一緒だし。
豊田 でも、まだ動画を手軽に撮るという感覚がイマイチ分からないんですよね。どこから撮り始めて、どこで撮り終えるのかなって。写真でその感覚は分かるんですけど。
藤井 シャッターチャンスというのがないからね。でもそれでいいのかも。あまり深く考えず、シャッターチャンスを気にせずに撮る。あとからいいところだけを編集で切り出せばいいわけだし。
犬楠 風景を撮るときも、画角で切り取るというのではなく、360°撮影してしまうみたいな。
藤井 本格的なハンディカムはまだ敷居が高いけれども、M2はよりアクティブというか、それこそデジタルカメラ感覚で動画も撮れるんだよ。
豊田 動画をちょこっと撮る感覚ですね。ちょこっと動画。
藤井 そうそう(笑) でもそのちょこっと動画という文化はこれから広がっていくような気がするな。
豊田 自分流の3分クッキングとか、オレCMとか、Webに個人テレビ局がたくさんできるかもしれないですよね(笑)
犬楠 それに、ちょこっと動画なら1GBのメモリースティックがあれば十分ッスよ。1GBで30分は撮れるわけだし。30分の動画って何かイベントでもないかぎり、日常ではそんな撮ることもないですからね。
藤井 そうだよね。動画10分撮れれば体感的にはかなり長く感じるよね。
犬楠 ぜひ家の近くにいる猫を追いかけたいッス。
豊田 動物と子どもは絶対に動画のほうが楽しいですよね。そう考えると、いろいろな使い方、楽しみ方ができますね。
藤井 そうそう、このブログでもいろいろな楽しみ方を提案していくつもり。
豊田 でもキワドイのはダメですからね。
(豊田)